KORTUC INC.は乳がんピボタル第II相試験を加速するためアルフレッサグループより資金調達を実施しました

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KORTUC INC.(以下、当社)は、アルフレッサホールディングス株式会社および四国アルフレッサ株式会社(以下、アルフレッサグループ)を引受先とする資金調達を実施したことをお知らせいたします。今回のラウンドは、入交グループ本社株式会社、ABCドリームベンチャーズ株式会社、大成化工株式会社に続く資金調達となります。

当社は、腫瘍の低酸素状態を改善することにより、がんの放射線治療抵抗性を克服する画期的な放射線増感剤KORTUCを開発しています。KORTUCを放射線治療前に腫瘍内に注入することで、治療効果が大幅に向上することが期待されています。今回の資金調達により、現在英国およびインドで実施中の乳がんを対象とした第II相ピボタル試験※1を加速させ、直腸がんおよび子宮頸がんを対象とした新たな臨床試験の開始に向けた準備を進めてまいります。

今回の資金調達に伴い、アルフレッサグループは日本国内におけるKORTUCの販売・流通取引に関する独占交渉権を取得しました。当社はアルフレッサグループと協力し、強固な販売・流通ネットワークを通じてKORTUCを多くの患者に届けるための体制整備を目指します。

当社CEO松田和之のコメント
「KORTUCは、放射線治療の効果を大きく向上させるとともに、がん治療における新たな可能性を切り開く技術です。本提携により、日本市場における製品普及が加速し、より多くの患者の皆様に貢献できると確信しています」

当社について
KORTUC社は、高知大学名誉教授小川恭弘博士が発明した技術を実用化するために2015年に設立されたバイオベンチャー企業で、2023年に米国カリフォルニアに本社を移転しました。現在、放射線増感剤としてのピボタル第II相試験を英国王立マースデン病院ほか複数施設において局所進行性乳がんを対象に実施中です。また、直腸がんおよび子宮頸がんを対象とした新たな試験開始を予定しており、将来的にはあらゆる固形がんへの応用を目指します。

お問い合わせ先
KORTUC INC.
Email: info@kortuc.com

※1 ピボタル試験とは、新薬の開発においては、治療薬の有効性・安全性を証明する重要な試験で、新薬の承認申請の際に評価の根拠となる臨床試験のことをいいます。