KORTUCは、がんの放射線治療の効果を高める放射線増感剤材で、過酸化水素水とヒアルロン酸の混合材を腫瘍に注入するがん治療法およびその混合材を指します。発明者は、元高知大学医学部教授兼付属病院放射線部長小川恭弘先生(現在、高知大学名誉教授、神戸大学客員教授、高知総合リハビリテーション病院院長)です。
KORTUC療法は、2006年以降国内の複数の病院で採用され、乳癌患者を中心に700名以上の患者さんが治療を受けており、高い効果をあげています。
放射線治療は、直径1cm以上の固形腫になると効果が減弱し3cm以上になるとほとんど効かなくなるという課題を抱えていますが、KORTUC療法は、この課題を解決し安全性においても優れた治療法だと考えられています。
株式会社KORTUCは、この治療法の普及を目的に設立されました。2017年2月に開始された英国ロイヤルマースデン病院での臨床試験を初めとして、国内外での臨床試験を推進し、各国で当局の認可を得た上でより多くの患者のみなさまにKORTUC治療を届けることを目指しています。