この度、KRC-01の子宮頸がんを対象とした第I/II相試験の新薬臨床試験開始申請において、英国MHRA、およびタイT-FDAから治験開始の承認を取得しましたのでお知らせいたします。
KRC-01は当社が開発を進める放射線増感剤で、子宮頸がんは、乳がん(既にピボタル第II相試験を実施中)に続くKRC-01の2つ目の適応症になります。
本治験は、治療歴がなく化学放射線治療の対象となる局所進行子宮頸がんを対象に、KRC-01と化学放射線治療と併用し安全性と初期的な有効性を確認することを目的とした国際共同試験です(NCT05570422)。この治験は英国、タイに加え、米国、インド、韓国での開始を予定されています。詳しい情報は以下をご参照ください。
https://classic.clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT05570422
KRC-01について:
放射線治療は、外科手術や化学療法と並んでがん治療のひとつとして確立されており、毎年世界のがん患者の約60%が放射線治療を受けています。しかし、腫瘍が大きくなると腫瘍内部は低酸素状態(Hypoxia)となり、放射線治療の効果が減少します。これは放射線治療抵抗性の問題として長年認識されていますが、いまだ解決策が見出されていません。
KRC-01を放射線治療前に腫瘍内に直接注入することで腫瘍内に酸素が供給され、Hypoxiaを解消することで、この問題が解消され、放射線増感効果を発揮することが期待されています。