合同会社KORTUC JAPAN(以下「KORTUC社」東京都港区、代表:松田和之)は、国立大学法人京都大学(以下「京都大学」、本部:京都市、学長:湊長博)と新規放射線増感剤KORTUCのがんに対する治療効果の機構解明に向けた共同研究を開始いたしましたのでお知らせします。
欧米先進国では、がん患者さんの約半数以上が放射線治療を受けています。しかし、乳がん、子宮頸がんをはじめとするほとんどの固形がんでは、ある一定以上の大きさになるとがんの組織が低酸素状態(Hypoxia)となり、それが原因で放射線治療が効きにくくなることが知られています。KORTUCは新しい発想・発見に基づいた放射線増感剤であり、がん組織に酸素を供給することでHypoxiaを解消し、さらに放射線抵抗性の原因のひとつである抗酸化酵素も同時に失活させることで優れた放射線治療効果を発揮することが期待されています。
京都大学大学院生命科学研究科・放射線生物研究センターの原田浩教授・センター長は、放射線生物学の第一人者であり、腫瘍Hypoxiaをリアルタイムで可視化する技術や、腫瘍組織内のHypoxiaを血液マーカーで検出する技術を有しています。
この共同研究では、京都大学で開発された生体内Hypoxia検出技術を活用してKORTUCのもつ放射線増感効果を広範囲に評価し、KORTUCのHypoxia改善機構を詳細に解明すること目指します。
【KORTUCについて】
KORTUCは、Kochi Oxydol Radiation Therapy for Unresectable Carcinomasの頭文字に由来しており、元高知大学医学部教授兼付属病院放射線部長小川恭弘先生(現在:高知大学名誉教授、神戸大学客員教授)が発明した放射線増感剤です。この治療法の普及を目的に2015年にKORTUC社が設立されました。
KORTUC社は欧州において乳癌を対象とした第Ⅱ相ピボタル試験を実施中の段階にあり、今後、多くのがん患者のみなさまにKORTUC治療を届けることを目指しています。